2017.04.01

ムカデを食すカンムリワシ

日常を離れて自然の中に身を置くと、緩慢になっている五感が澄まされていくような感覚を覚えます。
この日は朝から時雨が降り注ぎ、樹界はバラバラという音と雨の匂いに包まれていました。

猛禽を求めて林道を進むと、白い影がスゥーと眼前を横切って行きました。
その後を追うように、樹々をかき分けながら足を進めていくと、雨のカーテンの向こうに何か動くものが見えました
ファインダーで捉えるとそれは白いカンムリワシで、その脚にはまだ動いている大きなムカデを押さえていました。
思わぬシーンに遭遇し胸の鼓動は高鳴ろうとしますが、スローシャッターでブレないように気持ちを鎮め、呼吸も止めて、静かにシャッターを切っていきました。

グロテスクなムカデも彼らにとっては貴重なタンパク源です。
ゆっくりと味わうように食すと、樹界の奥へと吸い込まれるように消え去ってていきました。